業務用の食品容器には、それに入れる料理や食材を保護する役割があります。たとえば内部にある仕切りや容器の上に被せる蓋は、外部の衝撃でこぼれたりぐちゃぐちゃになったりしないようにするためについています。強度のあるプラ素材を使用しているのも、同じような理由からです。それにより見た目や食感を損なうことなく、そのままの形で消費者の元へ届けることができます。
また密閉した業務用の食品容器に入れることにより、料理が変質するのを遅らせることもできます。紫外線や直射日光といった外部からの刺激は食べ物の腐敗を進めてしまいますが、それを遮ることによって劣化するスピードを緩めることが可能です。こうすることで消費者の手に渡るまでにある程度の時間が経過しても、味や安全性を損なうことなく提供することができます。調理したり販売する側にとっても、食品ロスを減らすことができるメリットがあります。
しかも業務用の食品容器は積み重ねるのにも都合がいい形をしているので、使わない時はコンパクトに重ねて保管しておくこともできます。そうした理由から、置くためのスペースを無駄に使わなくてもすみます。逆に使う時はそれに蓋をすることで、中に入った食材を傷めることなく積み重ねておくこともできます。この点は、スーパーや商店の平台で販売する際にとても便利です。
その上で容器の重量や大きさが均一なので、目分量でも同じくらいの盛り付けができます。食材を手早く調理したり容器に詰める必要がある現場では、この点がとても役に立つでしょう。